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閑話及第-759

閑話及第--香港の将来を考えると中国の動きが気になります。中国政府はもはや欧米への門戸としての香港を必要としないのでしょうか。確かに中国は30年前と同じ国とは思えないほど豊かになりました。とは言っても、香港は本土のために今も重要な機能を果たしています。自社株を国際的な市場で取引させたい中国企業は、世界で5番目の規模を誇る香港証券取引所を必要としています。香港は法務サービスや保険を提供する場としても重要な拠点です。中国の富裕層の多くは香港に投資していて、銀行口座を持っているだけに、自分たちの「金の卵」を危険にさらすことには二の足を踏むはずです。香港のデモ参加者は、こうしたことをすべて踏まえた上で、アメリカの制裁圧力により中国政府が自分たちの要求に対し譲歩してくれることを期待しています。特権を剥奪されれば香港は経済的に損害を被り、それでもアメリカにその措置をとってもらいたいと願う人さえいます。彼らはそうした国際的圧力への要求を正当化するために、「後に生まれ変わるためなら、今死ぬ方がましだ」ということわざを引き合いに出して主張します。
香港の人々の間でこうした過激な機運が高まっていることや、「香港を守れ、革命の時だ」という路上でのスローガンを耳にするにつけ、中国政府はさぞ危機感を募らせているのです。このスローガンは香港独立運動とつながりを持つ活動家で現在服役中の梁天琦氏が作ったものだそうです。さて、中国政府にとって、香港を政治的支配下に置く必要性はこれまで以上に重要になっています。中国政府は、有効な手段だと考えれば軍の部隊を香港に展開することもためらわ
ないでしょう。しかし、人民解放軍を派兵する危険性を中国政府は理解しています。国家主義的な中国メディアとして知られる環球時報でさえ、最近、人民解放軍による介入は控えた方がよいとの論説を掲載しています。香港への派兵は抵抗勢力との衝突を招き、政治的支配を固めることがますます難しくなる、という理由からです。さしあたり、中国政府はデモの沈静化を待つ可能性が高おです。秋に学生は学校や大学に戻りますので、デモの勢いは失われていくと期待しています。しかし、抗議活動は沈静化に向かうどころかますます激しさを増しているように見えますね。
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閑話及第-758

閑話及第--これから私たちは世界規模で考え、行動しなくてはなりません。世界的なレッセフェール(自由放任主義)を支持するのではなく協調的なグローバル主義を守るべきですね。こうしたグローバリズムを推進できるかは、国民にきちんと支持されている国家が存在するかにかかっているのです。国民に支持されている国家は排外主義に走る必要はないです。そうならば、むしろ地元、国、地域、国際レベルでの要求と懸念のバランスをとれるはずです。ところが実際には困難です。
それは、不都合なことは全て外国人と自国のグローバル主義支持者のせいにする方が簡単だからです。人間はどうしても身の回りの狭い範囲でしか物を見ない傾向にあるため、有効な政治的スローガンになるのです。しかし、政治的には成功しても、非常に深刻な問題を招く恐れがあるのです。