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閑話及第-628

閑話及第--1.2兆ドル以上の米国債を保有し、アメリカ政府にとって最大の債権国に当たる中国は3月、償還期間が1年超の米国債を約200億ドル売り越した。中国の売越額としては、2年以上なかった大規模な売却です。この米国債売却は、アメリカが輸入品に追加関税を課す一方、中国当局も独自の対策で報復に応じるなど、米中通商関係の緊張が再び白熱する少し前に起きました。 中国は自国通貨を安定させておくために巨額の外貨準備を管理しています。この売却ではこれにより生じる、         中国の米国債保有の典型的な増減では説明がつかなかったのです。データを通じて、中国政府が現在進行中の貿易戦争の一環として米国債の売却を対米カードとして利用して、世界最大の債券市場に大混乱をもたらして、金利を押し上げ、アメリカの借り入れコストを膨らますのではないかと投資家の不安を再燃させたのです。米国債市場は長年、中国のお気に入りの投資先でした。同市場は中国の莫大な外貨準備高を受け入れられるだけ規模が大きい上、超安全とされるほかの投資先よりも高いリターンが得られるからでした。中国は、ほかの資産を買うためにドルを売って生じる通貨の相場変動を避けてきたとも言えます。その結果、中国の米国債保有額は普通、中国の外貨準備が減少した時に減少するのです。また、中国は関税をめぐる協議が激しくなるにつれ、売り込まれた自国通貨を下支えするためにも米国債を売却したのです。中国が大量の米国債売却で米金利に混乱をもたらせるかどうかについて可能性を否定する声はないです。それは米国債を売却すると、中国自身が保有する米国債の評価額が下がるからです。中国による米国債売却は最後の手段なのです。
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